日本人を対象とした生物学的精神医学研究のための教育歴をもとにした簡易社会経済状態尺度

本指標は、本人および両親の教育歴のみからSESを算出する簡易評価尺度である。従来本邦では、生物学的精神医学研究においてSESを統制するため、教育歴と職業から段階付けするHollingshead Scale (Hollingshead, 1957) が用いられてきたが、正確性や評点の難しさが問題であった。簡便で明快に点数化出来る本指標は、特に多施設共同研究において有用性を持つと考える。

出典:岡田直大, 笠井清登, 高橋努, 他 (2014) 日本人を対象とした生物学的精神医学研究のための教育歴をもとにした簡易社会経済状態(socioeconomic status; SES)尺度. 日本生物学的精神医学会誌. 25(2): 115-7.

注1)
日本生物学的精神医学会のご厚意によるホームページ掲載許可であり、版権フリーではありません。プリントアウトを販売する、プリントアウトを電子ファイル化して頒布する、その他学会の権利を侵害するおそれのある行為は厳にお慎み下さい。

注2)
本指標を利用した研究の成果を英文で学会・論文発表される際には、以下のように引用元を記載してください。

Okada N, Kasai K, Takahashi T, Suzuki M, Hashimoto R, Kawakami N. Brief rating scale of socioeconomic status for biological psychiatry research among Japanese people: A scaling based on an educational history. Japanese journal of biological psychiatry. 2014; 25(2): 115-7 (in Japanese).