全てのメニューを表示
論文・研究活動の紹介– tax –
-
引きこもり症状の持続と身体不調の増加は思春期の希死念慮リスクと関係
――東京ティーンコホートで精神症状の経時変化を網羅的に分析―― ◆一般の思春期における様々な精神症状の経時変化を網羅的に分析し、持続する引きこもり症状と増加する身体不調がどちらも希死念慮のリスクであることを見出しました(図1)。 ◆思春期の精神症... -
思春期の脳とこころの不調の予防にいじめの防止が重要
◆思春期早期の2時点において、脳内の神経伝達物質の機能が低いとこころの不調が多く、また2時点の変化(差)として、神経伝達物質機能がより低くなるとこころの不調がより多くなることを明らかにしました。さらに脳内の神経伝達物質機能は、いじめ被害があ... -
日本語版リカバリープロセス尺度The Japanese Version of the Questionnaire about the Process of Recovery (QPR-J)
The questionnaire about the process of recovery (QPR) (ST Neil, 2009)を日本語翻訳し、その日本語版リカバリープロセス尺度(QPR-J)の信頼性・妥当性を確認しました。 Kanehara A, Kotake R, Miyamoto Y, Kumakura Y, Morita K, Ishiura T, Shimizu K, ... -
不眠症に対する認知行動療法の有効な要素を解明
◆不眠症治療の第一選択とされる不眠症の認知行動療法は、複数の手法から成り、そのうちのどの手法が有効であるかは不明でしたが、要素ネットワークメタアナリシスを用いることで、どの手法が有効であるかを明らかにしました。 ◆要素ネットワークメタアナリ... -
思春期における心理的困難さと脳の発達との関連を解明
◆思春期を対象としたコホート研究により、13 歳から 16 歳にかけて心理的困難さが高まる人では、ミスマッチ陰性電位という脳波の反応が経時的に低下することを明らかにしました。◆思春期における脳の発達と心の不調との関連については、精神疾患のリスクが... -
助けを求められず自殺リスクの高い思春期児童の一群を深層学習技術で同定
――東京ティーンコホートの児童本人と養育者による評価から―― ◆思春期児童の精神症状の多様な変化パターンが5つの特徴的なグループに分けられることを見出しました。そのうち本人の苦痛が養育者から見逃されていた一群は自傷や希死念慮のリスクが高く周囲に... -
脳体積による精神疾患の新たな分類を提案
ーー認知・社会機能と関連、精神疾患の新規診断法開発への発展に期待ーー ◆本研究では日本全国での多施設共同研究体制のもと、14 の研究機関が連携して、4 大精神疾患 (統合失調症、双極性障害、大うつ病性障害、自閉スペクトラム症)における MRI 脳構造... -
統合失調症の発症早期における聴覚関連脳波応答の特徴が明らかに
◆1 秒につき数十回の音刺激を連続して聞く際に生じる聴覚ガンマオシレーションという脳波反応が、精神病発症の可能性が高い方(ハイリスク)と統合失調症を発症して早期の患者で低下していること、また、統合失調症発症早期の患者では幻聴症状の強さと関連... -
自殺者では非自殺死亡者よりリチウム濃度が低い
――眼房水解析―― ◆自殺者では非自殺死亡者より眼房水中のリチウム濃度が低いことが示されました。いずれの群にも気分安定薬である炭酸リチウム服用者はおらず、体内微量リチウムが自殺に関連していることが示唆されました。 ◆眼房水中リチウム濃度が有意な... -
家族のケアを担う子ども・若者の実態把握へ
――英国ヤングケアラー尺度の日本版作成と中高生5,000名へのヤングケアラー存在率調査結果―― ◆英国放送協会(BBC)が行った調査で用いられたヤングケアラー尺度日本版を作成し、日本の中高生 5,000 名に調査したところ、7.4%が「ヤングケアラー」であること...
12