東大精神神経科とは

ご挨拶

笠井 清登

東大精神科のホームページをごらんいただき、ありがとうございます。みなさまやみなさまの大切にしておられる方は、さまざまなつらい思いをされてこられたことと思います。また、今般の新型コロナウイルス感染症に関連して精神的困難を抱えたり、従来抱えておられた困難がさらに増えたりしておられる方も少なくないと思います。みなさまの大切なお話をお聞かせいただき、少しでもお力になれればと思っております。

東大精神科の目指す診療姿勢を述べさせていただきます。これまでの精神科医療は、医学的症状の改善を目標としてきました。それは非常に重要であることに変わりはありませんが、わたしたちは、患者さんの症状や行動変化の背景にあるその方の価値観やこころの傷つきに気づき、お一人お一人が希望する生活や人生を送れるように、精神科医療人としてどのようにお役に立てるかという視点を忘れないようにしたいと考えております。そのためには、 診療の過程で生じるさまざまな決定を患者さんや ご家族と専門家が共同で行っていく姿勢を大切にしたいと思っております。その一環として、おそらく大学精神科としてはじめてだと思いますが、ピアスタッフが診療チームに加わっています。

こうした当事者・患者中心の医療の重要性は国際的に叫ばれており、理念としては当然と思われるのですが、それを具体的に実践に移すことや、診療組織・スタッフの文化を変えていくことは、本当に難しいことです。当科に学びに来ている精神科医師、多職種のスタッフ・学生のみならず、全国の支援人材の教育にも力を注いでいきたいと思っております。

参考図書:

一般の方、スタッフ向け:

笠井ら編:人生行動科学としての思春期学.2020

スタッフ向け:

笠井ら編:こころを使うということ.岩崎学術出版社、2020

笠井ら編:精神療法トレーニングガイド.日本評論社、2020

2021年4月1日 診療科長 笠井清登

各部門スタッフ紹介

  • 精神神経科外来に
    受診される皆様へ

    外来医長安藤 俊太郎

    安藤 俊太郎のプロフィール写真

    当科の外来では、幅広い年齢・疾患の方々を対象に、丁寧な診療を心がけています。基本的には医師による診察と薬の調整が中心ですが、必要に応じ、心理検査やソーシャルワーカーによる保健相談も行っています。さらなるリカバリーを目指して、通院しながら作業療法、リカバリーリセンター、精神科デイケアを使えるのも特徴です。当院の診療を経て病状が安定した患者さんには、ご紹介元の先生やご自宅・職場近くの医療機関をご紹介しています。また、当院は教育機関でもあり、医学生や研修生による予診や診察陪席を行っており、ご理解・ご協力をお願いします。

  • 熱意ある多職種スタッフと
    協働して一歩前進させる
    治療を目指します

    病棟医長神出 誠一郎

    神出 誠一郎のプロフィール写真

    大学病院である当科の入院治療は、豊富なスタッフに恵まれているという点が何よりの強みです。経験豊かな指導医とやる気に満ちた若手医師からなる担当チームが一丸となり、看護・心理・薬剤・リハビリ・ソーシャルワークそれぞれの専門職と密に連携して、多角的な視点から質の高い医療を提供していくことを目指します。病状が悪化した時や各種精査が必要な時はもちろん、外来での治療がなかなかうまくいかない時などにも、ぜひ当科における入院治療をご活用いただけますと幸いです。

  • チーム医療の実践

    リエゾン市橋 香代

    市橋 香代のプロフィール写真

    精神科リエゾンチームは、看護師1名、心理士2名、初期研修医を含めた医師5−6名が中心となって他科入院患者さんを対象に活動しており、リエゾン加算を算定しています(2015年9月現在)。

    主な活動領域は救急部との連携、移植治療のサポート、周術期管理、出産を含む精神疾患の診断を有する患者さんの身体治療のサポート、せん妄対策などです。精神疾患や精神症状を理由に必要な身体的治療が受けられないことがないよう、チーム一丸となって全力で取り組んでいます。

  • 患者さんの思いに寄り添う看護を
    提供していきます

    病棟師長中村 美和

    中村 美和のプロフィール写真

    精神科は看護師の専門性が求められます。そのためには患者さんとその家族の思いに傾聴し、その思いを表出させるコミュニケーション技術が必要です。ロールプレイングなどを通して対応の技術と倫理的視点の向上を目指します。その上で患者さんの変化に気づき、精神面と身体面のアセスメントができるように取り組んでいきたいと思っています。

    また、医師、薬剤師、PSW、OTと毎日合同カンファレンスを実施し、情報の共有や対応の検討をしています。さらに、患者さんとその家族の思いを尊重した、入院から退院までの支援を強化していきます。

  • よりよい治療のために

    心理士岡村 由美子

    岡村 由美子のプロフィール写真

    病棟や外来での心理検査やリエゾン活動が主な業務となります。お困りのことについて、心理面から見立て、多職種で話し合い、これからどうしていったらよいのかを一緒に考えてまいります。

    大学病院の特徴として、研究と臨床の最先端の動向を身近に感じ、他科での精神科臨床も行い、今後の日本の精神医療のあり方に思いをめぐらす機会に恵まれている環境などが挙げられるように思います。

    大学病院ならではの広い視野と知見に基づいた心理アセスメントや実践をし、よりよい治療の一助となるよう、日々研鑽を積んでおります。

  • 精神科作業療法では本人が
    その人らしい生活を
    送れるよう支援を行っています

    作業療法士矢野 健一

    矢野 健一のプロフィール写真

    精神科作業療法は精神科におけるリハビリテーションの一つです。現在当院精神科作業療法では主にビーズや革細工、陶芸などの手工芸、麻雀や陶芸などの集団活動、家事の練習や調理の練習など生活動作に関わる活動、就労や就学に向けた練習などを実施しています。

    このような諸活動を通じて生活能力の向上や社会復帰に向けた支援を行います。参加に当たり主治医の処方箋が必要となりますので参加をご希望の方は主治医の先生にご相談ください。

  • 患者さんのニーズを大切にしながら、
    実際の生活に基づいた
    相談や支援を心がけています

    精神保健福祉士神谷 瑞菜

    神谷 瑞菜のプロフィール写真

    当科ソーシャルワーカーは、外来や入院患者さんの療養や生活上の様々なご相談をお受けし、問題を解決したり社会復帰や社会参加ができるようご本人やご家族と共に考え、各種福祉制度や地域の社会資源のご紹介を行なっています。

    また、医療機関からの入院、転院のご相談をお受けしています。

    院内では他職種スタッフと連携し、院外の支援関係機関とも連携しながら医療と地域生活の橋渡しができるよう情報交換を行ない、患者さんが自分らしく豊かなライフスタイルが実現できるよう支援します。

    ご心配なこと、お困りのことがございましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。

教室員紹介

精神神経科のスタッフをご紹介いたします。

2021.11.1現在

氏名 職名 専門
笠井 清登 教授
神出 誠一郎 准教授
安藤 俊太郎 准教授
榊原 英輔 講師
近藤 伸介 特任講師(病院)(助教)
市橋 香代 特任講師(病院)(助教)
藤川 慎也 助教
藤岡 真生 助教
池亀 天平 助教
越山 太輔 助教
川上 慎太郎 助教
日吉 史一 助教
頓所 詩文 助教
宇野 晃人 助教
永野 渓舟 助教
東 宙 助教
金原 明子 特任助教
澤井 大和 専攻研修医
鈴木 魁士 専攻研修医
豊田 健裕 専攻研修医
市川 貴一 専攻研修医
光武 麻子 専攻研修医
岡村 由美子 臨床心理士・公認心理師
濱田 純子 臨床心理士・公認心理師
萩原 瑞希 臨床心理士・公認心理師
臼井 美智子 臨床心理士・公認心理師
五十嵐 愛 臨床心理士・公認心理師
神谷 瑞菜 精神保健福祉士
正岡 美麻 精神保健福祉士
井上 由貴 ピアサポートワーカー・精神保健福祉士
赤羽 広江 ピアサポートワーカー

連携施設

こころの発達診療部
金生 由紀子 准教授 児童精神医学 精神医学
市橋 香代 特任講師(病院) 児童精神医学 精神医学(精神神経科)
江里口 陽介 助教 児童精神医学 精神医学
高嶋 裕美子 特任臨床医 小児科学 小児神経学
小谷 暁子 特任臨床医 精神医学
杉本 徳子 病院診療医 児童精神医学 精神医学
新谷 美穂子 病院診療医 児童精神医学 精神医学 (大学院生)
濱本 優 病院診療医 児童精神医学 精神医学 (大学院生)
濱田 純子 臨床心理士・公認心理師
江口 聡 臨床心理士・公認心理師
石川 菜津美 臨床心理士・公認心理師
秋山 愛子 臨床心理士・公認心理師
小川 知子 精神保健福祉士・臨床心理士・公認心理師
リハビリテーション部(精神科デイホスピタル)
森田 健太郎 精神科医師(助教)
池田 直矢 公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士・社会福祉士・キャリアコンサルタント
清水 希実子 公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士
矢島 明佳 公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士・社会福祉士
石橋 綾 作業療法士・精神保健福祉士・公認心理師
和田 遥佳 作業療法士
松村 祐佳 精神保健福祉士
東山 美恵 看護師・精神保健福祉士
齊藤 萌子 看護師
石田 貴紀 ピアサポートワーカー(精神神経科)
島田 直樹 事務スタッフ(精神神経科)
中村 ひとみ 公認心理師・臨床心理士(精神神経科)
リハビリテーション部(精神科作業療法室)
矢野 健一 作業療法士
株元 麻美 作業療法士・精神保健福祉士

2018年度 診療実績

2018年度 診療実績

病棟
54床(閉鎖 26床 / 開放 28床)
新規入院
458人/年
うち、他院紹介による入院
279人
平均在院日数
31.7日
外来
32,579人(のべ数)
うち、新患
770人別にリハビリテーション部・こころの発達診療部

H30年度 新規入院患者

診療実績1

内科/外科入院中の患者さんへの往診(リエゾン) 新規依頼件数 825件

診療実績2

リンク

東京大学
UTIDAHM 東京大学こころの多様性と適応の統合的研究機構
学生相談ネットワーク 本部精神保健支援室
東京大学医学部附属病院
リハビリテーション部精神科デイホスピタル
こころの発達診療部
こころのリスク外来
東京大学大学院医学系研究科・東京大学医学部
脳神経医学専攻
精神医学分野
こころの発達医学分野
ユースメンタルヘルス講座
医学のダイバーシティ教育研究センター
その他
日本統合失調症学会